ブラック企業についてKindleストアで検索したら、猫に出会った。
本日も、ご乗車ありがとうございます。
今回は、このブログでは初となる、マンガの紹介です。
タイトルは
「ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話」
です。
まずはじめに、どういった経緯でこのマンガにたどり着いたのかをお話しします。
「そんなのどうでもいい!」という方は下までスクロールして飛ばしてもらってOKです。
私は、2020年2月現在、転職活動真っただ中です。
求人票を山ほど見ているなかで、「ブラック企業ってどうやったら見分けられるのだろう?」という疑問が生じました。
疑問に感じたことはスグに調べる性質なので、すぐさまKindleストアへ。なぜネット検索ではなく書籍を探そうと思ったかと言いますと、書籍のほうが深くて正確な情報が得られると思うからです。
ネットの情報が全てニセモノだとは思いませんが、ニセモノが多く混入していることは確かです。誰でも発信できるからこその、受け手のリスクが伴います。
一方、書籍となると下手にニセモノの情報は流せません。著者も出版社も表に立って本を作るわけですから、ネットよりも情報の確実性が高まります。だから私はできるだけ書籍をもとに情報を収集するようにしています。
ということで、私はKindleストアの検索ボックスに
「ブラック企業」
と入力しました。
ブラック企業についての本らしく、ダークで湿っぽいラインナップが並ぶのかと思いました。
しかし、私の予想を遥かに超えた本が一番上に出てきたのです。
それが、この本です。
猫やん。
マンガやん。
ブラック企業について調べようとしたら、しょっぱなに猫に出会ったのです。しかもマンガ。
衝撃です。
なんだこれ。以外の感想がありませんでした。
その反面、ブラック企業社員が猫になってしまうというコンセプトに惹かれました。
ブラック企業×猫
という図式はあまりにも斬新であり、面白くないわけがないと思いました。
最近はマンガに飢えていたということもあったのかもしれません。
自分の人生に焦りを感じ、ビジネス書や自己啓発の本を読み漁る日々だったので、癒しを無意識に求めたのかもしれません。
普段なら、レビューやサンプルをしっかり吟味してから本を買うのですが、さまざまな要因が相乗効果を生み、即買いしてしまいました。猫のパワーやばい。
ストーリーとしては、タイトルのまんまで、ブラック企業の社員のモフ田さんが、ある朝突然猫になってしまうというところから始まります。
猫になる、と言っても、1から10まで猫になるわけではありません。
そこはブラック企業。事情を電話で説明するモフ田さんは「いいから出社しろ!」と一蹴されます。地獄。
モフ田さんは、ヒトの言葉を理解し、話すことができ、仕事もできます。
見た目は完全に成人男性ほどの大きさの猫なのに、中身はほぼ人間なのです。
ふつうに出社し、残業しまくっています。さすがブラック企業。地獄。
周囲もモフ田さんの変化に即順応。マンガだから、と言ってしまえば元も子もないですが。
モフ田さん本人もブラック企業で培った驚きの適応力を発揮し、猫として、なおかつ社員としての生活をしています。ただ、病院は動物病院に通う羽目に。
前述した「ほぼ人間」というのは、猫の性質も身についてしまった、ということです。
それを表している面白かったエピソードは、会社のプレゼンで、パートナーの社員がレーザーポインターを使って説明をしている時に、ポツポツと動くポインターの赤い光を見たモフ田さんが本能的に追いかけてしまう、というお話です。その姿は、完全に猫じゃらしで遊ぶ猫です。可愛い。
会社の社員が猫になってしまうことで、ブラック企業は少しずつ変化していきます。
モフ田さん専用のツイッターアカウントがバズったり、モフ田さんをモフモフすることで常務の猫ガチ勢っぷりが発揮され福利厚生の改善に繋がったり、キャットフードの商品が出来たり、と一変します。
ブラック企業らしい残業たっぷりの業務形態はあまり変わっていないようですが、以前とは明らかに環境が変わりつつあるようです。
猫ってすごい。
非日常的なストーリーなのに、どこか身近で癒されて笑える。
ちょっぴり仕事に疲れた人や、単純に猫が好きな人、モフモフ教の信者の方、現代人が求める癒しの要素がこのマンガには込められています。
堅苦しい本ばかり読んで少し箸休めしたいな、という時にぜひおすすめです。
さあ皆さんもモフモフしましょう。
ちなみに2巻まであります。(2020年2月現在。)
肝心の「ブラック企業の見分け方」についての書籍にまだ辿り着いていない車掌より。