快読電車ブログ

とある男の読書記録

100日後に死ぬワニの本を買った【ややネタバレあり】

 


本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

昨年12月から今年3月までの約4か月間、Twitter上で話題となった、

『100日後に死ぬワニ』シリーズ。

 

 

知らない方に向けて簡単に説明しておくと、

・4コマ漫画が1日1つ、19時頃に更新される。

・主人公のワニ君の日常が描かれる。

・毎回、4コマ目の下に『死まであと〇〇日』とカウントダウンされる。

100日後に死ぬことが決定している。

 

というものだ。

 

 

私は『リアルタイム』でワニ君の漫画を見ていた人間の一人で、毎日19時が楽しみでたまらなかった。最終日の100日目は、19時を正座で待機していたほどだ。

 

死が確定している者を見届けるという非現実的な体験に少し恐れのようなものを感じ、

心のどこかで『100日』見届けられるという根拠のない確信をしていたことにハッとし、

世界のどこかにワニ君の行く末を見届けられなかった人が居るということを実感して少し切なくなり、

1日1日読み進めるたびに、『生きよう』という思いを再確認させられた。

 

色々な騒動もあったが、私はこの『100日』のなかで、自分の人生について確かに見つめなおした。

 

誰もが、1日を終えるたびに『死』までのカウントダウンがされている。

誰もが、確実に『死』に向かって歩いている。

誰もが、明日、いや5分後ですら生きている確証などない。

 

ワニ君というほのぼのとした存在を通して、そういった『忘れかけていた当たり前』をまざまざと突き付けられたような気がした。

 

 

 

今回購入した『100日後に死ぬワニ』の単行本には、以下の内容が収録されている。

(ややネタバレ注意である。)

※太字部分が本オリジナルの内容

 

・1日目~100日目までのマンガ(Twitterに投稿されたものと同じ)

・登場人物たち(ネズミくん・モグラくん・センパイ・犬さん・ワニ君の両親・ひよこ)のその後についての4コマが6つ書き下ろし

0日目(見開きのイラスト1ページ)

その他、ページ端に書き下ろし(挿絵)が数個

 

正直、Twitterでマンガの展開を追っていた私にとっては、新鮮な内容は少なく感じられた。それも当然、大半が『〇日目』のマンガだからである。

書き下ろしの部分については、ややボリューム不足が否めない。もう少し読みたいし、深堀りしてほしかった。書き下ろし部分は、ちょっとしたファンサービスのようなものだった。

 

不満が思いついてしまうのが悲しいが、きっとこれは

リアルタイムで追っていなかった人向けの本』なのだという結論に至った。

ワニ君のマンガを読んでいなかったけれど興味はあるという方は買ってみることをオススメしたい。そして、イッキに読んでしまうのではなく、『1日1つ』読むことを強く勧めたい。

なぜなら、自分の人生も1日ずつワニ君と同じペースで進んでいくことで、きっと自分の人生について新しい発見があると思うからだ。生きていること、死ぬこと。好きな人に会えるという幸せ。

 

 

 

ワニ君は、あなたに何を気づかせてくれるだろうか?

 

 

 

www.youtube.com