自己啓発本のなかでも『最もアツい』本に出会った。
本日も、ご乗車ありがとうございます。
今回ご紹介する本は、岡本太郎さんの
「自分の中に毒を持て」
という本です。
岡本太郎さんの顔が強調された表紙が印象的です。
「芸術は爆発だ!」の言葉や、大阪万博の『太陽の塔』で有名な芸術家の彼が、いまを生きるすべての人間へ向けた熱いメッセージが詰め込まれた本です。
岡本太郎というと、変人でぶっ飛んだイメージを持っている方は多いと思います。私もそのなかの一人でした。
ですが、この本を読み終えてその印象は変わりました。
『ぶっ飛んでいる』というよりも、情熱的で、まっすぐで、トガっている人というイメージになりました。
まあ、それを【変人】というのかもしれませんが、たとえるなら、『少し毒のある松岡修造』という感じですかね。
うまい例えが見つかりません。
私はこれまでに多くの自己啓発本を読みましたが、この本は、自己啓発本のなかでも特に熱量がかなり強いほうだと思います。生ぬるい言葉なんて一つもありません。
できることならもっと若いうちに出会っておきたかったな、と思える本です。
特に学生や、20代の方には是非読んで欲しいと思います。
岡本太郎のメッセージ
この本には岡本太郎のメッセージがぎっしり詰まっているのですが、岡本太郎が我々に伝えたいメッセージは一貫しています。それは、
いまこの瞬間に全身全霊を賭けろ
ということです。もっと本能的に、なりふり構わず生きろと言っています。
結果なんて気にせず、筋を貫け。危険なんて知ったことか。他人と比べるな。現状に満足するな。
熱い言葉が続き、読んでいるうちに心の奥底がグツグツと燃えるような感覚になります。
私が特に印象に残ったのは、
「いずれ・・」なんて言うやつは無責任だ。いまこの瞬間瞬間に全力でぶつかれ
というメッセージです。
今日で人生が終わるかもしれない。それでも「生きた!」と言い切れる人はどれだけいるのでしょうか。少なくとも、自分は言えないな。
瞬間に、全力でぶつかる以外の道はない。そう気づかせてくれる言葉でした。
正直いうと、この本の記事を書くかどうかとても迷いました。
なぜなら、この本の凄まじい魅力をうまく伝えることができるか不安だったからです。
私が伝えると、チープな感じになってしまうのではないかと思いました。
ですが、やはり一人でも多くの方にこの本を読んでもらいたいという思いが勝り、執筆に至りました。どれだけ魅力を伝えられたかはわかりません。
私が確かに言えることは、この本は読者の心の奥底に眠る『熱』を呼び覚ますには十分すぎる、ということだけです。
岡本太郎の有名な言葉の「芸術は爆発だ」の『爆発』という言葉の真意についても本のなかで述べられています。さいごにそれを抜粋したものを書き、この記事を締めさせていただきます。
「音もしないし、モノも飛び散らない。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが、爆発だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちのほんとうの在り方だ。」
ではまたお会いしましょう。読んでいただきありがとうございました。