快読電車ブログ

とある男の読書記録

イニシエーション・ラブの最後の2行を読んだら目ん玉飛び出た話(ネタバレなし)

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

 

今回は、小説のご紹介。

 

イニシエーション・ラブという小説をご存知ですか?

 

これは、ネタバレなしで語るとなると、開示できる内容が非常に限られてしまうのですが、どうしてもこの本の魅力を語りたいので記事にしてみました。

 

本作は、いわゆる叙述トリックの小説。

叙述トリックとは、Wikipediaにこう書かれています。

小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。典型的な例としては、前提条件として記述される文章は、地の文や形式において無批判に鵜呑みにしてもいいという認識を逆手にとったものが多い。登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、作中作(劇中劇)を交える、無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある。

 作者が読み手の意識を意図的にコントロールすることによって、驚きの結末に導くというものです。

 

結論からいうと、私は完全に引っ掛かりました。

 

最後の2行、がこの小説のキモにあたるのですが、これを読んだ瞬間私は

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最後の2行を見た瞬間の私

こうなりました。

鮮やかに騙されました。

それから読み直すと、あれまあれまと伏線のオンパレード

小説だからこそ為せる手法には感激しました。

 

 

この小説のすごいところはこれだけではありません。

 

なんと、映像化したのです。映画です。

オチを知っている人からすると、「いやさすがに無理でしょ」と思うことでしょう。

でもそれをやってのけたのが、このイニシエーションラブという小説なのです。

 

私は小説を読み終わってすぐに、アマゾンプライムでイニシエーションラブの映画を視聴しました。

小説そのまんまのトリックだとさすがに映像化は無理だと判断したのか、映画ではトリックが新しく変えられていました。後々知ったのですが、これには作者のアイデアが使われたとか。

 

映画のなかで、キモとなるトリックが仕掛けられたシーンでは思わず笑ってしまいました。オチを知っているので当然です。いやーこれは厳しいだろー、と一人ツッコミましたよ。

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オチを知っているからこそ。



ですが映画がイニシエーションラブ初見の人はおそらく騙されたのでしょう。・・・ですよね?

映画の主演は前田敦子松田翔太。私が演技を評価するのも大変おこがましいですが、まあまあ面白かったですよ。でも私としては、先に小説を読んで欲しいなと思います。

 

小説は当然感情の機微が細かく描かれていますし、オチも鮮やかで独特の後味を醸し出しているので。

映画のオチはなんだか説明してます感が強くて、ゲームの攻略解説動画を見ているような感覚になりました。まあ限られた時間でオチの驚きを観客に与える必要があるので当然の成り行きだとも思いますけど・・。

 

 

いやはや、見事に叙述トリックにやられました。久々の小説だったので、小説読みたい欲も高まってしまいました。

私が今までに読んだ叙述トリック小説でおすすめしたいのは「ハサミ男」と「葉桜の季節に君を想うということ」の2冊、そして今回の「イニシエーションラブ」でしょうか。

言葉のトリックってなんでこんなに気持ち良いんですかね。伏線を見つけてあーだこーだ推理している緊張状態がイッキにほどける何とも言えない感覚。

 

ぜひ皆さんも叙述トリック小説、一冊いかがでしょうか?

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

 

 

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

 

 

 

イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ

  • 発売日: 2015/11/02
  • メディア: Prime Video
 

 

 

最高のパフォーマンスを実現する超健康法

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、メンタリストDaiGoさんの

「最高のパフォーマンスを実現する超健康法」

という本をご紹介します。

 

DaiGoさんは、日ごろ膨大な量の本を読み、動画投稿や書籍の執筆、講演など多忙なスケジュールをこなしています。そんな彼が、どうやって健康を保っているのか。

そのノウハウがこの本には詰まっています。

 

 

この本は、こんな方にお勧めです。

・正しい食事の知識を得たい人

・ストレスをやわらげる方法を知りたい人

・美肌をめざす人

・筋トレやダイエットの科学的知識を得たい人

・快適な睡眠をとるための食事を知りたい人

 

つまり、健康を考えている方には漏れなくお勧めしたい本だといえます。

 

 

私は、買ってよかったと思える一冊でした。

千円で得られる知識としては破格だと思います。

 

健康を考えるうえで、「とにかく野菜を食べればいい」「1日3食しっかり食べなきゃいけない」「筋トレ直後にプロテインを飲まなければいけない」などの間違った認識が見事に切り落とされました。

我々は、子供のころから見聞きした「誤った常識」にいかに振り回されているのか、ということに気づくことができます。

 

今回は、本書のなかから、私が学んだ知識のいくつかをご紹介します。

 

 

化粧水不要の簡単スキンケア法

 

スキンケア、というとどうしてもお金がかかるイメージがありますよね。

化粧水、乳液、日焼け止め、その他クリームなど諸々・・・。

 

ですがDaiGoさん曰く、スキンケアにはお金も手間もかからない、とのこと。

 

アメリカの皮膚科学会の研究によると、スキンケアに必要なのは

「保湿剤」と「日焼け止め」だそうです。

 

保湿剤で有効なのは「天然オイル」です。DaiGoさんはココナツオイルを使っているそう。では化粧水は必要ないのかというと、必要ありません。詳しくは本書に載っているのでここには書きませんが、研究によって明らかになっています。

 

つぎに日焼け止めについて。肌の大敵である紫外線。それを防ぐために、「広域スペクトラムという機能がついた日焼け止めを塗りましょう。

また、SPFは30以上が望ましいです。特に重要なのは、2時間おきをめどに塗りなおすこと。外にいるだけでだんだんと落ちてくるので、定期的にカバーしなおすことが大事になってくるのです。

生活面においては、睡眠とタンパク質摂取も大事にしていきましょう。

 

 

夜食べると太る、は嘘

 

衝撃の朗報です。夜寝る前に食べたり、深夜に食べても太らないのです。

結局、太るかどうかは総摂取カロリーによるのです。

 

さらに朗報。寝る2時間まえに糖質をとると睡眠の質がUPするというのです。

目安としては、おにぎり一個ぶん。

また、キウイも睡眠には効果的。寝る2時間前に2個食べると良いとの研究があるそうです。

夜に糖質、と聞くと「不健康」のイメージが強いですがそれは迷信だったのです。

 

 

鍛えれば鍛えるほどIQがアップする!?

 

なんと、脚力とIQは比例するそうです。

脚を鍛えることによって、血液が体中をめぐり、代謝が上がり、脳に血液が流れて判断能力が上がるからです。

また、コーヒーに含まれるカフェインが筋トレの効果をアップさせるということも明らかになったそうです。

自分の体重1キロあたり6ミリグラムのカフェインを筋トレ30分前に摂取すると良いとのこと。カップ1杯あたりカフェイン100ミリグラム程度。

 

さらに効果を高めたいなら、「コーヒーナップ」を試しましょう。

コーヒーを飲み、20分ほど昼寝をして、目が覚めたらスクワットをします。

カフェインの覚醒作用と血流UPにより、午後のパフォーマンスが爆裂に良くなるそうです。階段の上り下りでもOK。

 

 

今回紹介したものは、ほんのごく一部。

本書には、健康を目指す人なら絶対に知っておくべき情報が詰め込まれています。科学的根拠もあり、非常にためになります。ひとつひとつのパートが短めなので、スキマ時間に読みやすいのもグッド。

 

是非読んでみてくださいね。

 

では今回は、このへんで。

 

最高のパフォーマンスを実現する超健康法

最高のパフォーマンスを実現する超健康法

 

 

 

 

 

 

Kindleの魅力を語ってみる

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、書籍の紹介ではなく、私が普段読書に使用している、Kindleというものを紹介します。

電子書籍の魅力を語りつくしたいと思います。

 

使用端末について

まず、使用している端末について。

私のKindleデビューは、Kindle Paperwhite(以下PW)でした。

PWは、紙の本と似た質感が最大の特徴であり、フロントライト方式という目に優しい機能があるため、長時間の読書に向いています。

PWを購入した当初は、その質感に感動し、なんて便利なアイテムなんだ!と思っていましたが、しばらくするとPWはホコリを被ってしまいました・・

 

そこに至った要因は2つあります。

 

1つ目は、マンガや雑誌など、カラーで読むべき本に不向きであること。

PWは白黒表示であるため、小説や新書などを読む際には問題ありません。

ですが、マンガや雑誌も読みたい、という私のような人間には向いていないでしょう。

 

2つ目は、動作が遅いということ。

これが最大の要因でした。ページをめくるときや、ストアで買い物をするときも、わずかに動作が遅いと感じたのです。感じ方は人それぞれでしょうが、スマホに慣れている私にとっては徐々にストレスになっていってしまいました。

ただ、「紙の本のページをめくっているような感覚」を求める人にとってはPWがオススメといえます。

 

ということが重なり、PWは今も棚に置いてあります。(涙)

 

私はPWを否定するつもりは全くありません。PWが合う人もたくさん居るでしょう。タブレットが合うという人もいるでしょう。

こればかりは、様々なサイトの情報を吟味して、ご自身で選んでほしいと思います。

 

話を戻して、アマゾンでFireタブレットのセールに偶然巡り合った私は、かねてより気になっていたFireHD8の16GBをポチりました。

同時に、カバー(青色)もポチりました。落ち着いて上品な青色で、とても気にいっています。

 

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) 16GB - Alexa搭載

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  • メディア: エレクトロニクス
 

 

Amazon Fire HD 8 (第7世代、第8世代) 用カバー マリンブルー

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  • メディア: エレクトロニクス
 

 

開封して最初に感じたことは、画面が大きい!ということ。当たり前やがな。

縦がボールペン1.5本分、横がボールペン1本分、くらいの大きさです。

 

重さとしては結構しっかりしていますが、多少の重厚感が好きな私にとっては気になりませんでした。たいていは膝に乗せるか、机に置いて読むということも考慮すると、気にしなくても問題ないと思います。自分の好きな本が全てまとめて外出時にカバンにサッと入れることができる感覚は最高です。

 

動作についてですが、スマホとほぼ同じ速さで動かせます

ページ移動もサクサクでき、ストアでの本の購入もスピーディーに出来ます。

さらに、私は使用していませんが、アマゾンプライムビデオやミュージックもそのタブレットで使うことができます。

 

購入以降、すっかりタブレットの虜になった私は、紙の本から電子書籍の生活に変化していったのです。

 

では、紙の本に比べてどんなメリットやデメリットがあるのか。

それらをここからは紹介していきます。

 

Kindleの魅力

 

ポピュラーハイライト機能

他の読者が重要だと思った箇所(他の読者がハイライトを多く入れた箇所)をまとめて見ることができます。たとえるなら、買ったばかりの本に線が引いてある感じです。設定を変えて消すこともできます。

→本の要点をざっと掴みたいときに役立ちます

→小説では伏線やネタバレを拾ってしまうこともあるため要注意

 

辞書機能

その名のとおり、わからない単語をタップするだけで意味を知ることが出来ます。電子機器ならではの特徴といった感じですね。

 

持ち運びが楽

容量次第ですが、数千冊の本をひとまとめにして運ぶことができます。どこででもついついタブレットを取り出して本を読みたくなります。これにより電車などでの移動時間も読書時間に変えることができました。

→重たい本を持ち歩くことに対しての心理的負荷が格段に減り、読書時間を最大化することができる

→電池残量には注意が必要。あたりめーだ。

 

 

ハイライト機能

大事だと思った箇所に4色(青・黄・橙・赤)のマーカーを引くことができ、メモを残すこともできる。しかも、それらをまとめて見直すこともできる。(ポピュラーハイライト機能と同様)

ブログに感想を書くときに、「要点どこだったっけ・・」とページをパラパラすることがなくなりました。

→紙の本に線を引くことと同レベルのことができる。消すこともでき、編集が簡単なので上位互換とも言える。紙の本をできれば汚したくない人にオススメ

 

しおり機能

どこまで読んだかを自動で記録してくれるので、読み終わりの場所を探す手間が省ける。地味だけどかなりの時短に繋がる。

 

すぐに本を買うことができる

読みたい本があれば指一本で買うことができます。思い立ったが吉日。思ったことはすぐにやりたい!という性分の私にはピッタリでした。紙の本は、買いにいく手間や、プライム便でも翌日到着・・ということになってしまい、せっかく燃え上がった読書熱も冷めてしまいがちでした。

→読みたい、という欲求が一番強い時に買うことができ、最大効率での読書ライフが送れる。本は読みたいときに即読むことで内容を吸収しやすくなると思う。

 

集中力が分散しない

本を読む以外の機能がない(Paperwhiteの場合)ため、SNSなどの通知にジャマされることがない。FireタブレットでもKindle以外ホーム画面から消してしまえば同様の環境を作ることができる。

スマホでもKindleアプリで読書は可能だが、他のアプリの通知が煩わしくなってしまうおそれあり。

 

スマホと同期できる。

どうしてもタブレットを持ち出せないときはスマホKindleアプリで読書をすることができる。

 

紙の本より安い。

電子書籍は、基本的に紙の本を買うよりも安く買うことができます。

プライム会員なら、無料で読める本も沢山あるため、読む本に困ることはあり得ません。

 

 

以上です。すっかり電子書籍の虜になりました。紙の本を読んでいたころに比べ、読書量は間違いなく増えたと思います。

ぜひ1台、タブレットを買ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

グミ・チョコレート・パインが提示する、「自分らしい」生き方。

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、このブログでは初となる、小説のご紹介です。

 

タイトルは、

グミ・チョコレート・パイン

(以下グミチョコ)

 

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)
 

 

作者は大槻ケンヂさん。

筋肉少女帯というバンドのボーカルをしている方であり、小説やエッセイも多数執筆しています。

恥ずかしながら、大槻ケンヂさんについてはあまり知らなかったのですが、私が尊敬する人達が口を揃えたように、「グミチョコは面白い!」と言っていたので手にとってみようと思ったのです。

 

グミチョコ、は一言で言ってしまえば「青春小説」です。

しかし、キラキラとした一般的(?)な青春小説ではなく、擬音で表すならば、ギラギラ、とかグツグツ、とかギトギト、みたいな感じでしょうか。

誰か腑に落ちる擬音をください。

 

作者は、「鬱屈したボンクラ共にこそ読んでほしい!」とこの小説を書き上げたそうです。

読みはじめてスグは、「なんてお下品な小説なんだ」と思いました。主人公である賢三は日々自慰行為に耽る少年だったからです。当然のようにお下品ワードが並びます。

 

しかし読み進めていくと、ふとした瞬間にこう思うのです。

 

「あれ、この小説、俺のこと書いてね?」と。

 

賢三と自分を重ね合わせたわけではありません。正確には、作中に登場する全員が、「自分」に重なって見えるのです。これは何とも不思議な感覚でした。

 

登場人物に共通することは、ひとつ。

 

「なんか現状がつまらない」ということ。

 

 

その認識に対し、それぞれが葛藤し、立ち向かう姿がユーモラスに描かれています。

 

大槻ケンヂさんの書く文章を読むのはこの作品が初めてですが、

鬱屈した気持ちや悶々としたやるせなさや、不器用に生きる青少年の機微を表現するのがとても上手な方だと思いました。堅苦しい言葉を使いながらも、それでいて面白くて読みやすい。文体も独特なのでこればかりは読んでもらわないと伝わらない。

 

学生時代、私はいわゆる【非リア充側の人間でした。限られた少ない友達とばかり過ごし、その友達が欠席した日にはひとりで昼食をとるのが恥ずかしくて教室を飛び出して図書室に逃げ込んだ恥ずかしい記憶もあります。

勉強が人一倍出来るわけでもなく。当然、恋人もおらず、何も行動していない癖に「つまんねーなー」と愚痴をこぼす本当にしょうもない人間でした。

卒業間際にクラスの何人かでカラオケに行ったことを覚えています。カラオケ、という文化に適応できていなかった私は、とりあえずポピュラーな曲を、つまりは当たり障りない曲を歌いました。実際、好きなアーティストは大塚愛ぐらいしかいなかったのですから、歌える曲は限られていました。(当然、大塚愛を歌う度胸などない。)

「つまんねーなー」と言う割には、「つまらない」行動を自ら選択して生きていました。今思うと、あの時大塚愛の「さくらんぼ」を熱唱していたら私の人生はいくらか変わっていたのかもしれない。

 

時が少し経ち、20歳ごろになると、海外のハードロックやテクノを聴くようになりました。当時プレイしていたゲームの影響で洋楽を聴いた時に、「これは何て言っているのだろう」と興味を持ったことがきっかけです。

プロディジーやブリットフォーマイバレンタインなど、尖った音楽を好むようになりました。

性格が変わった、ということもなく、大人しい人間であることに変わりはありませんでしたが、確かな「趣味」あるいは「自分」というものが出来たのです。

今思えば、「人とは違う音楽を聴いているんだぞ!」という自分に酔っていたのかもしれません。気持ち悪い。

大して意味も理解しないまま英語でシャウトしたりデスボイスを放つ音楽に魅了されていて身体を震わせていた自分は、少なからず今の自分を形成する基盤でもあり、黒歴史なのかもしれません。

 

そのころからはカラオケでボカロを恥ずかしげもなく歌えたり、マイナーバンドの曲を歌ったりするなど、少しずつ自分を出せるようになりました。

 

今現在でも、まだまだ世間的に見たら「大人しい」人間であると思います。

しかし、こうしてブログを始めてみたり、友人と遊ぶときに自分の意見を言ったりと、10年ほど前に比べると「自分らしく生きている」という実感はあります。

現状を変えたい!という気持ちはそこらの人間よりも強いという自負はあります。

 

 

私たちはもっと自由に生きていい。

 

そう思います。このブログで言うのもナンですが、本にはさまざまな成功者の考え方が書かれています。ですが、結局のところは自分の信念を通せばよいと思うのです。わがままでいいんです。だって自分の人生なんだから。

やりたいことがあるなら、今日やる!くらい大胆になっていいんです。

誰がどう思おうが関係ない。自分の人生なんだから。

リア充だっていいじゃないですか。数少ない友人を大事にしているのならそれでいいじゃないですか。自分だけの趣味があるなら、素晴らしいじゃないですか。

 

話は逸れますが、

楽しく生きるコツとして、「自分をもっと認めてあげる」というものをここに残しておきます。日本人の国民性は非常にストイックであり、つい減点方式で自分を評価しがちです。少しくらいは、自分を認めて伸び伸びと生きてもよいと思うのです。

 

長々とエラソーに語りましたが、グミチョコはそんな鬱屈を吹き飛ばしてくれるロックミュージックのような小説です。

 

現状を打破したい学生、社会人。淀んだ生活に溺れかけているギリギリの人間。

そんな人たちに読んでほしいと強く思います。

ちなみに、グミチョコは、グミ編・チョコレート編・パイン編の三部作です。

 

是非チェックしてみてください。

 

 

 

夜型人間のための知的生産術

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、齊藤孝さんの

「夜型人間のための知的財産術」

という本をご紹介します。

 

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

 

 

齊藤孝さんといえば、「声に出して読みたい日本語」を思い浮かべる人が多いでしょう。

 

 

声に出して読みたい日本語1

声に出して読みたい日本語1

 

 

 

多くの本を執筆している人、というイメージもあります。

実は、500冊以上執筆しているそうです。

とんでもない量のアウトプットですね。

 

その膨大なアウトプットの裏には、齊藤さんが大切にしている、「夜」という素晴らしい時間があるのです。

 

本書では、その「夜」の魅力について著者がイキイキと語っています。

決して、夜型人間になるべきだ、という内容ではなく、人間として知的活動ができる喜びや、生きるうえでの考え方が書かれています。

 

著者は、夜についてこう書いています。

知的好奇心と想像力が掻き立てられる時間帯

と。

一日の終わりに感じるリラックス感と、自分だけの時間だというワクワク感が、夜にはあるというのです。

確かに、夜はほとんどの人が眠りについて、外も暗く、ワクワクする気持ちになりますよね。

私も、子供のころは夜な夜な布団の中でゲームをする時間がとても贅沢に思えていました。今でも、夜に温かいお茶を飲みながら読書をしたり、ゲームをすることがあります。

仕事の関係上、著者のように夜型生活を毎日するわけにもいきませんから、休日前だけ少し夜更かしをする、というようにしています。

 

また、印象的な言葉が本書にありました。

人の幸せとは、自分のゴールデンタイムをいかに充実して過ごせるかどうか

著者はこう考えているのです。

 

自分の1日を構成しているものは何なのでしょう。

振り返ってみると、「仕事の時間」と「特に目的もなくダラダラと過ごす時間」の2つだけが1日を構成している日が多々ありました。

皆さんも振り返ってみてください。1日のうちにどれだけ充実感を感じられたのか。

 

 

 

では、夜の知的生産って具体的に何をすればいいのでしょう。

著者はさまざまな手段を本書内で語っていますが、一番強調していたものは「読書」です。

読書は、知的生産において最も重要なものなのです。

著者曰く、読書とは

生きていく喜びを感じられて、生きる土台にもなる。

ものです。

著者は、やや厳しくもこう言っています。

すでに知的教養を十分身に着けた人が気分転換にゲームをやるのは結構なことです。

しかし知的でない人が、ようやく自由に使える夜の時間に本を読まないとなると、知的になるチャンスを逃しているようでもったいないと思います。これは、人間として生まれて、少し寂しいものがあります。

 

と。

厳しい意見であると同時に、私にはとても深く響くものがありました。

人間は、知的な生き物です。80年ほど生きる中で、知的活動を怠ってしまうことは荒れ地のなかで寂しく過ごすようなものです。

せっかく人間として生まれたのなら、知識や教養を耕して、みずみずしく生きていきたいものですね。

 

膨大な数の本を読んできた著者がおすすめする本の読み方のひとつが、非常に腑に落ちたのでここでご紹介します。

それは、「話を聞く」イメージで読む、ということ。

読書、というと「文字を読んでいく」という印象があります。(というか実際そうなのですが)

ですが、考え方を変えて、お金(書籍代)を払って自分だけのために偉人たち(著者)が語りかけてくれている、という考え方にすると非常に面白いものがあります。

まず、偉人達のなかにはすでにこの世を去っている人も大勢いるわけですから、その人たちが傍に立って講義をしてくれる。なんて贅沢なのでしょう。

しかも、自分の聞きたいところだけで良く、眠たくなったら寝たらいい。

ほんの少し発想を変えるだけで読書に対するイメージが楽しく面白くなる気がしませんか。

 

私はついダラダラと目的もなくYouTubeSNS、ゲームに時間を費やしてしまうことが多く、どことなく空虚感を内包したまま1日を終えていく、という日が沢山ありました。

この本を読んで、知的生産の重要性と、自分の時間の使い方を改めて再確認することができました。

まだまだ人間としても、ブログとしても力が弱く、未熟な存在ですが、堅実に成長していきたいと思いました。

 

夜型人間の方も、そうでない方も、「知的生産」に興味のある方には是非お読みいただきたい1冊です。

 

ではまたお会いしましょう。

 

 

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

  • 作者:孝, 齋藤
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本
 

 

 

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

夜型人間のための知的生産術 (ポプラ新書)

 

 

 

【LOVE理論】は男共に大事なことを気づかせてくれる

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、当ブログには似つかわしくない、恋愛指南本を紹介。

 

その名も、LOVE理論

 

 

LOVE理論

LOVE理論

  • 作者:水野敬也
  • 発売日: 2013/12/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

LOVE理論

LOVE理論

 

 

 

 

その堂々たるタイトルを放つのは、以前の記事で紹介した「夢をかなえるゾウ」の作者である水野敬也

 

否。

 

水野 也先生だッ。

 

ふざけているわけではない。

たしかに、本の表紙には水野敬也とハッキリ記されている。

しかし、それはあくまで愛也先生のもうひとつの顔にすぎない。

 

本書には、恋愛体育教師・水野愛也200冊以上の恋愛マニュアル本を読破して確立した恋愛理論がふんだんに散りばめられている。

 

つまり、読めばモテるのである。恋愛体育教師の愛也先生は、読者をトムクルーズよりモテる男に鍛え上げるつもりでいるのだ。

本書の表現を借りるならば、「打倒トムクルーズ」という壮大な野望も、決してミッションインポッシブルではない。

 

安心して愛也先生についていこう。

 

 

水野愛也先生の真実

まず、ひとつ補足しておこう。

読者のなかにはこう考える方がいるだろう。

「でもどうせ顔なんでしょ?愛也先生もどうせイケメンなんでしょ」と。

確かにそう考えることは当然だと思う。世の中、見た目が重要なことは瞭然としている。

 

しかし、水野先生のご尊顔は、スピードスケートの清水宏保に似ているという。(本書内で語られていることなので決して私個人の意見だと誤解しないで欲しい。)

 

私が他人の顔面の評価をするなんておこがましさの骨頂なのだが、あえて恐れなく言わせてもらうと、

 

フツメン

 

である。愛也先生自身は、「曲がりなりにもイケメンとはいえない」と表現している。

それ以上でもそれ以下でもない。

 

女性が見て抱く印象が、「優しそう」の一言で済んでしまいそうな、そんな顔なのである。水野先生と清水様には申し訳ない気持ちでいっぱいであるがどうかお許し願いたい。

 

だから、この本はさえなかった男(愛也先生)が試行錯誤の末に確立した、小手先ではない恋愛理論なのである。そこを押さえておいてもらいたい。

 

 

 

注意事項

本書には、30個近くの愛也先生直伝の理論が、ユーモラスに紹介されている。

電車内で感情を押し殺して読むのは厳禁である。

ひとりで羽を伸ばして、ゲラゲラと笑いながら読んでほしい。

 

当然、現在恋人がいる人や、女性の方にも読んでもらいたい。

エンターテインメント本としても非常にクオリティが高いから。

夢をかなえるゾウ然り、本書然り、水野先生の書く文章はどうしてこうも面白いのだろう。そこについてもじっくり考えてみたいところではあるが、この記事とは路線が異なるので割愛させていただく。

 

aosanseityo.hatenablog.com

 

当の私、ありがたいことに現在は優しい彼女に恵まれており幸せな日々を送れているのだが、この本から学ぶことは非常に沢山あった。愛する人をより愛するための本、として読んでみるのも良いだろう。

 

 

 

車掌おすすめの理論を紹介

さて、ここでは沢山の恋愛理論のなかから、モテたい人のためにおすすめできる理論を一つ紹介させていただこうと思う。

 

それは、うわっつらKINDNESS理論である。

KINDNESS、とは「優しさ」を意味する。

 

愛也先生は、こう言っている。

 

女の言う「優しさ」とは、一言で言ってしまえば、「表面上の優しさ」である。

 

そう、女性は男の「内面の優しさ」なんて見ていないということである。

 

 

本のエンタメ的性質からこういった強気な表現をしたのだろうが、個人的には賛同しかねる考え方である。(笑)

確かに女性は「優しい男性」が好きだとは思う。というか、優しい人間を嫌いな人間などいるのだろうか。いたとしたらただのマゾである。

 

だが、表面上の優しさだけで良いはずはないのだ。なんとなく好きな女性を喜ばせるだけであったり、短期的な愛を求めるのであれば良いのかもしれない。

しかし我々が求めるものは果たしてそれなのだろうか。考え方は人それぞれだろうが、少なくとも私は、心の底からの優しさが必要であると思うし、逆に言えば本当に好きでもない人に心の底から優しくできるはずはないとも思っている。

 

猛烈に愛也先生を批判しているようだが、そうではない。

誤解しないで欲しいのは、本書で述べられているうわっつらKINDNESS理論の手法は我々男性が当然のように出来なければならないことばかりであり、これから人生のパートナーを探しに行くはじまりの町在住の勇者が真っ先に道場で身に着けるべき、基礎中の基礎であり、究極の理論であるということ。

 

最初は、たどたどしいうわっつらな優しさかもしれない。しかしそれを重ねていくうちにそれらが自分の本質になるのだ。

愛也先生の表現は、尖ってはいるが、自分に必要なものを気づかせてくれる、素晴らしいものでもあるということを努々忘れないように。

 

では肝心の、うわっつらKINDNESS理論のなかから私がこれは!と思ったものたちをご紹介しよう。

偉そうな私による偉そうな役に立たないコメントもついているがご了承を。

 

 

車掌が選ぶ、うわっつらKINDNESS理論3選

車道側を歩く

さりげなく車道側に立て。我々は彼女のSPである。あらゆる危険因子に目を光らせるべし。

 

店を予約しておく

ある程度予定が立っているのであれば、店の予約はマストだ。待ち時間を減らすことができれば、行ける場所が増える。シンプル。

 

ひたすら歩かせずに休憩をはさむ

舞い上がってしまうとついつい相手への気配りが欠けてしまう。前もって、〇分ごとに休憩・ここに来たら一旦休憩、などと決めておく。自分と相手の体力は全く違うという当たり前を思い出すべし。

 

この3つだ。ちなみに数えてみたのだが、本書には55個のうわっつらKINDNESS理論が紹介されている。愛也先生すごい。

 

さいごに

本書は単なる恋愛ネタ本として受け入れられがちであるが、私としては、女性に対する正しい接し方や心の持ち方を楽しく学べる良書だと思っている。

終始おふざけな文章ではなく、最後に書かれている愛也先生のエピソードは感涙モノなので是非読んでもらいたいと思う。

 

ではまたお会いしましょう。

ブラック企業についてKindleストアで検索したら、猫に出会った。

本日も、ご乗車ありがとうございます。

 

今回は、このブログでは初となる、マンガの紹介です。

 

 

タイトルは

ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話」

です。

 

まずはじめに、どういった経緯でこのマンガにたどり着いたのかをお話しします。

「そんなのどうでもいい!」という方は下までスクロールして飛ばしてもらってOKです。

 

私は、2020年2月現在、転職活動真っただ中です。

 

求人票を山ほど見ているなかで、ブラック企業ってどうやったら見分けられるのだろう?」という疑問が生じました。

 

疑問に感じたことはスグに調べる性質なので、すぐさまKindleストアへ。なぜネット検索ではなく書籍を探そうと思ったかと言いますと、書籍のほうが深くて正確な情報が得られると思うからです。

ネットの情報が全てニセモノだとは思いませんが、ニセモノが多く混入していることは確かです。誰でも発信できるからこその、受け手のリスクが伴います。

 

一方、書籍となると下手にニセモノの情報は流せません。著者も出版社も表に立って本を作るわけですから、ネットよりも情報の確実性が高まります。だから私はできるだけ書籍をもとに情報を収集するようにしています。

 

 

ということで、私はKindleストアの検索ボックスに

 

ブラック企業

 

と入力しました。

 

ブラック企業についての本らしく、ダークで湿っぽいラインナップが並ぶのかと思いました。

 

しかし、私の予想を遥かに超えた本が一番上に出てきたのです。

 

 

それが、この本です。

 

 猫やん。

マンガやん。

 

ブラック企業について調べようとしたら、しょっぱなにに出会ったのです。しかもマンガ。

衝撃です。

 

なんだこれ。以外の感想がありませんでした。

 

 

その反面、ブラック企業社員が猫になってしまうというコンセプトに惹かれました。

 

 

ブラック企業×猫

 

 

という図式はあまりにも斬新であり、面白くないわけがないと思いました。

最近はマンガに飢えていたということもあったのかもしれません。

自分の人生に焦りを感じ、ビジネス書や自己啓発の本を読み漁る日々だったので、癒しを無意識に求めたのかもしれません。

普段なら、レビューやサンプルをしっかり吟味してから本を買うのですが、さまざまな要因が相乗効果を生み、即買いしてしまいました。猫のパワーやばい。

 

 

 

ストーリーとしては、タイトルのまんまで、ブラック企業の社員のモフ田さんが、ある朝突然猫になってしまうというところから始まります。

 

猫になる、と言っても、1から10まで猫になるわけではありません。

そこはブラック企業。事情を電話で説明するモフ田さんは「いいから出社しろ!」と一蹴されます。地獄。

 

モフ田さんは、ヒトの言葉を理解し、話すことができ、仕事もできます。

見た目は完全に成人男性ほどの大きさの猫なのに、中身はほぼ人間なのです。

ふつうに出社し、残業しまくっています。さすがブラック企業地獄。

 

周囲もモフ田さんの変化に即順応。マンガだから、と言ってしまえば元も子もないですが。

 

モフ田さん本人もブラック企業で培った驚きの適応力を発揮し、猫として、なおかつ社員としての生活をしています。ただ、病院は動物病院に通う羽目に。

 

前述した「ほぼ人間」というのは、猫の性質も身についてしまった、ということです。

それを表している面白かったエピソードは、会社のプレゼンで、パートナーの社員がレーザーポインターを使って説明をしている時に、ポツポツと動くポインターの赤い光を見たモフ田さんが本能的に追いかけてしまう、というお話です。その姿は、完全に猫じゃらしで遊ぶ猫です。可愛い。

 

 

会社の社員が猫になってしまうことで、ブラック企業は少しずつ変化していきます。

 

モフ田さん専用のツイッターアカウントがバズったり、モフ田さんをモフモフすることで常務の猫ガチ勢っぷりが発揮され福利厚生の改善に繋がったり、キャットフードの商品が出来たり、と一変します。

ブラック企業らしい残業たっぷりの業務形態はあまり変わっていないようですが、以前とは明らかに環境が変わりつつあるようです。

猫ってすごい。

 

非日常的なストーリーなのに、どこか身近で癒されて笑える。

ちょっぴり仕事に疲れた人や、単純に猫が好きな人、モフモフ教の信者の方、現代人が求める癒しの要素がこのマンガには込められています。

堅苦しい本ばかり読んで少し箸休めしたいな、という時にぜひおすすめです。

 

さあ皆さんもモフモフしましょう。

 ちなみに2巻まであります。(2020年2月現在。)

 

肝心の「ブラック企業の見分け方」についての書籍にまだ辿り着いていない車掌より。

ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合

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